

IBA(Important Bird Areas)とは、鳥を指標に生物多様性の高い場所を選定するバードライフ・インターナショナルの主要な活動で、1980年代にヨー ロッパで開発されました。現在は世界で10,324ヵ所が選出されています。
IBAは鳥の種や分布、生息地など、世界共通の基準を設けています。世界規模での比較が可能なことから、生態系の豊かさをはかる優れた手法として認められています。また、IBAの目的は、ネットワーク化により保全や持続的な管理を促進させることにあり、一定期間ごとにモニタリングを行い、最新のデータを公開しています。
●選定されたIBA
世界 10,324ヵ所 / アジア 2,346ヵ所 / 日本 167ヵ所
*上の世界地図で、赤と緑のドットで示した所がIBAに指定された地域です。
食物連鎖の頂点に位置している鳥類は、生態系の変化や環境汚染物質の影響を受けやすいため、自然生態系の健全度を示す大切な指標となります。
アジアには極地の針葉樹林から熱帯雨林まで多様な自然が広がり、約2700種の鳥が生息しています。それは全世界の4分の1を超える数です。
工業化による環境汚染、大規模な森林伐採、違法な焼き畑、密猟など、人間のさまざまな活動によって生息地の質は低下するとともに鳥類の生息域はどんどん狭められています。アジアでは 332種もの鳥が絶滅の危機に瀕しています。
アジアで絶滅に瀕した鳥類のほとんどがIBAに選定された地区でみられます。
アジアで選定されたIBAのうち、43%は国の保護区などに指定されていますが、14%はその一部しか保護区に含まれていません。アジアでは、これらのギャップを埋めるためにIBAのネットワークを強化させる必要があるのです。
日本のIBAは、バードライフ・インターナショナルの日本のパートナーである公益財団法人日本野鳥の会が継続的なモニタリングを行っていす。
詳細は、日本野鳥の会のHPをご覧ください。
バードライフ・インターナショナルは、IBAに選定した地域にパートナー団体の協力を得てLCG (Local Conservation Groups:地域保全グループ)を組織し、地域住民による保全活動を推進しています。住民の参加を得る事で継続的な保全が可能となり、持続可能な保全・管理を図る過程で地域の人々の生活や社会の質の向上をめざすことができます。アジアには120万ヘクタールの自然保護区があり、800以上のグループが保全活動を行っています。

2005年に出版した
アジア版IBAデータ集
“Important Bird Areas in Asia”

日本におけるIBA基準生息地の目録「IBA白書2010」
(発行:日本野鳥の会)
詳細はこちら

GPSを使って野鳥の調査を行うLCGのメンバー(カンボジア)

LCG開催による村民の会議(カンボジア)