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ウェットランド

国際機関として湿地保全に貢献

湿原や沼沢地、干潟等の湿地は、多様な生物を育み、とくに水鳥にとっては重要な生息地です。しかし、湿地は干拓や埋め立て等の開発の対象になりやすく、世界中で湿地が開発の脅威にさらされています。また水鳥の多くは国境に関係なく渡りをすることから国際的な取組みが求められています。
バードライフは、鳥類保護の国際機関として、会議への参加や提言をはじめ、各国のパートナー団体の活動を通じて、湿地およびそこに生息・生育する動植物の保全とその賢明な利用を目的とする「ラムサール条約」の推進に貢献。3年ごとに開催されるラムサール条約締約国会議においては、国際自然保護連合(IUCN)や世界自然保護基金(WWF)、国際湿地保全連合(Wetlands International)とともに、ラムサール条約の国際団体パートナーとして、会議の発展に力を尽くしています。

IBA調査に基づき、候補湿地データ集を制作

湿地の保全を推進するためには、締約国や登録湿地の増加が不可欠であり、湿地の選定には科学的な調査に基づいた現状把握が必要であるとの考えから、バードライフはIBA調査に基づいて重要湿地を選定した「ラムサール条約候補湿地データ集」制作しています。

2001年のヨーロッパ版、2002年のアフリカ版に続き、2005年にはバードライフ・アジアが「アジアのラムサール条約候補湿地データ集」を出版しました。このデータ集は、アジアでも重要性が高く保全が求められる湿原・干潟などでまだラムサール条約の登録地に指定されていない地域を、バードライフ・アジアが行ったIBA調査に基づいて選出したもので、2005年11月8日にウガンダで開催された第9回ラムサール条約締約国会議において関係諸国へ贈呈されました。

アジア各国は、2008年に韓国で開催予定の第10回締約国会議に向け、登録地の増加や湿地の保護強化を表明していますが、このデータ集は活動の基礎データになるものと期待されています。

今後の課題―締約国の増加と人材育成

2005年11月現在、ラムサール条約に登録されている湿地は、1,524ヶ所(総面積129.2百万ヘクタール)にのぼります。締約国も147ヶ国に増えましたが、アジア地域では加入が少なく、より多くの国が参加することが期待されています。また、締約国であっても登録湿地が少なかったり、開発の脅威にさらされているなど、多くの問題を抱えています。

こうした状況からバードライフ・アジアは、世界のなかでも経済成長が著しく急激に湿地の開発がすすんでいる東南アジア地域において、湿地の保護と管理能力の向上をめざした研修会を開催するなど、人材育成にも力を入れています。

*アジアのラムサール条約候補湿地データ集の出版には、株式会社ナチュラリープラスおよびトヨタ自動車株式会社のご支援をいただきました。

ラムサール条約締約国の推移


→ラムサール条約

ミャンマーのイラワジ川での湿地調査(漁師とインタビュー、魚類の調査)

ミャンマー東部Shan StateのInle湖での湿地調査

アジア版ラムサール候補湿地データ集