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■BirdLife International News

バードライフ・インターナショナルのホームページに掲載されたニュースを定期的に紹介しています。

気候変動が起きる世界で鳥を守るには国境を越えた保護活動が必要  (2月9日)

Liben Lark(和名未定のヒバリ科の鳥)

写真: グレッグ・デイビーズ

大陸スケールの新しい研究によれば、気候変動の時代では鳥や他の野生生物を守るために国々が保護活動に対して協力を増加させることが必要です。

専門家たちが政策立案者がアフリカの鳥に対する気候変動の影響に対処するのを助けるための新しい指標を作りました。その指標は世界中の政府が野生生物の生息地を保全することを助け、気候変動に伴って種が新しい場所へ移動せざるをえなくなる際の助けになるものです。

この指標はどのように保護活動家が気候変動とそれに起因する野生生物の分布の変化に対処するかを示す初めての保護区域のカテゴリー化です。

ダラム大学のハントレー教授とウィリス博士を団長とするバードライフ・インターナショナルを含む国際調査チームは気候変動が予測どおりに進行した場合アフリカに生息する鳥が同大陸内803箇所のIBA(鳥を指標とする重要自然環境)の中で、どのように暮らすかということに注目しました。鳥は変化への対応が早く、比較的観察がしやすいことから保護活動家にとっては重要な指標です。IBAは鳥の保護にとって最重要な場所で、全部ではないにしても、そのうちの幾つかは保護地域にあります。

チームは鳥の将来の生息地を予想し、それらの場所が現在のアフリカにある鳥の優先的保護サイトのネットワークとどの程度一致するかを調べました。

この結果現在の保護ネットワークには重大な地理的ギャップがあり、種を保護するには国際協力が必要であることが分かりました。

チームは一連の気候変動適応戦略を作りましたが、これはアフリカでの保護活動の原型となるものです。それは生息地と食物供給の減少により生存を脅かされる鳥が数百キロメートルの距離を越えて新しい、気候の適した地域への移動を助けることが出来る可能性があります。重要なのは、チームは同時に現在アフリカでは保全の対象になっていない地域でも、現在のIBAネットワークでは保護が上手く行かない種を保護するのに重要な場所があることを明らかにしたことです。

王立鳥類保護協会(英国のバードライフ・パートナー)の資金支援を受け、また、‘コンサベーション・バイオロジー’誌に掲載されたこの調査では、アフリカに生息する何百種もの鳥が食物と適切な環境を求めてアフリカ大陸のある場所から他の場所へ移動する可能性を示唆しています。

論文の共著者のダラム大学のステファン・ウィリス博士は「アフリカの鳥の分布図は大幅に変更されることになり、私たちはより大きな目で見た保護政策が必要です。」と言いました。

「アフリカには保全がされていない広大な場所があり、これらの地域の多くは将来野鳥保護のために極めて重要になると予想されます。私たちは現在もその場所に生息している鳥の個体群の保護を準備する一方、新しい外来種への備えもしておく必要があります。」

「私たちは国境を越えた保護区が役に立つように監視方法、コミュニケーション、協力などの態勢を改善しなければなりません。種の保護にとってネットワークがますます重要になることから、保護活動家と保護政策立案者は共同で活動しなければならないでしょう。」

研究者は‘気候変動に関する政府間パネル’による気候変動予測を用いて各IBAにおける今後100年間のアフリカの鳥に対する影響をシミュレーションし、どの地域でどの種を存続させられるかを明らかにしました。

その結果は、アフリカ大陸は南部の熱帯(ナミビア・アンゴラからモザンビーク・タンザニアに至る地域)で多くの移住種と外来種が生ずると予想される大きな変化が起きる可能性を示しています。

バードライフの世界調査・指標コーディネーターのスチュアート・ブッチャート博士は「将来ますます重要になりそうな多くの地域が現在はまだ保全されていません。ナミビアのブランドバーグやホバテールのような場所の保護地域の状況を急いで調べ、適切な管理を行なうことにより種の存続と気候変動への適応を助けることが出来るでしょう。」

「生息地の変化に応じて鳥や他の野生生物が生き残れるように地域を保全し改造するために行なう国境を越えた協力は、生物多様性を守り、また人とコミュニティの気候変動への適応を助ける生態系サービスを維持するために欠くことが出来ないでしょう。」

幾つかの保護地域はこれまで通りの管理体制でも維持できますが、他の地域、特に国境を越えて種を保護するには新しい活動方法が必要です。現在の保護地域の面積を増やすことは有力な解決策ですが、法制化が困難です。研究チームはその他の方法により良い結果が得られると信じています。

調査パートナーのコンサベーション・インターナショナルと共に、気候変動研究者デービッド・ホール博士は「種がより広い地形を移動しやすくすることを助長する政策的処置、たとえば保護に優しい農業やアグロフォレストリー(混農林業)など、が重要で、それにより種が気候の変動に伴い、新しい気候的に向いている地域に移動できるようになるでしょう。」と言いました。

「これらの方法は、既存のIBAをうまく管理することと合わせて行なえば保護活動を助けるだけでなく、自然環境の保全や再生により気候変動の影響を軽減したり、気候変動緩和計画のための望ましい場所へ私たちを導いたりするので、チャンスは大きいのです。これはウィン・ウィン(双方にとって良い)の状況を見つけようとしているのです。」

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