お問い合わせENGLISH

お知らせ

  • バックナンバー
 

 

新しい調査結果によりバイオ燃料の問題点が明らかに

バイオ燃料は地球温暖化に対する救世主ではないー  (3月22日)

 

ジャトロファ農場

写真提供: RSPB

 

ヨーロッパ向けのアフリカ産バイオ燃料による炭素排出が化石燃料の6倍にもなることが新しい調査で明らかになりました。

王立自然保護協会(RSPB: 英国のパートナー)、アクション・エイドおよびネーチャー・ケニヤ(ケニヤのパートナー)の委託を受けて作成されたこの報告書は、ジャトロファ(ナンヨウアブラギリ)農場への道路を開くために開墾されることになっているケニヤのダカッチャ森林に焦点を当てました。

活動家たちはこの調査結果は、バイオ燃料が化石燃料に代わる環境に優しい再生可能な燃料だとの主張を台無しにするものだと言っています。現在英国ではバイオ燃料は石油やディーゼルの3.5%程度ですが、英国政府はこれをEU目標に合致するよう高めたいと考えています。 ダカッチャ森林はケニヤに残された最後の海岸性森林の一つで、もし計画が進められるとここに住む数千人の原住民はホームレスになり、また多くの野生生物も同様です。

RSPBのケニヤ専門家のヘレン・バイロン博士は「ダカッチャ森林は野生生物にとっての聖域で彼らが直面する脅威はバイオ燃料に対する欧州からの需要によるものなのです。どの国の政府も海外から輸入するバイオ燃料については実際にそれが炭素排出を減少するのかどうかということについて適切な評価を怠っていました。ですから私たちが彼らのためにそれをやったのです。私たちはダカッチャに計画されている農場が化石燃料の6倍もの炭素排出をすることになるということを発見してショックを受けました。」と言いました。

アクション・エイドのバイオ燃料専門家のティム・ライスは「バイオ燃料は考えられていたような奇跡的な気候変動への救世主とはかけ離れたものです。他のバイオ燃料と同様ジャトロファも炭素排出を増加させることになるのです。さらに重大なことに、ダカッチャの場合もバイオ燃料農場はコミュニティ全体が土地、家、仕事を失うという社会的な大激変を起こす可能性があることを示しているのです。」と言いました。

フィッシャーエボシドリ

写真: ダグ・ジャンソン

ダカッチャで生産されるバイオ燃料の大部分は欧州に向けられることになっていますが、その理由は新しいEU目標によるものです。‘再生可能エネルギー指令(RED)’は輸送用の燃料の10%を2020年までに再生可能なものにすることを求めており、大部分のEU加盟国はほぼその全てをバイオ燃料により達成させようと計画しているのです。これにより2020年までにバイオ燃料の消費が現在の2倍になる可能性があります。

計画地域は世界的な生物多様性のホットスポットで、絶滅の危惧がある多くの哺乳類や鳥類の生息地です。鳥類ではフィッシャーエボシドリ(写真)、ミナミオビチュウヒワシ、ハイイロコノハズク、ウロコタヒバリが含まれ、またキムネクロハタオリドリの世界で僅か2箇所の生息地の一つなので、もし農場の計画が進むならその絶滅が危惧されます。

→詳しくはこちら(本部HP)