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生物多様性を守るためにEUは漁業・農業政策を改める必要がある (5月3日)

写真提供: (c) Derek Lawler

 

バードライフ・ヨーロッパが、2020年までに生物多様性と生態系の低下傾向を上向きに転じるためにEU(欧州連合)が取るべき主な活動を定めたEU生物多様性戦略(5月3日交付)の発表を歓迎しました。バードライフ・ヨーロッパによれば、今回欧州委員会が公表した目標と方策は、巨額の生態的、経済的コストを避けるための必要最低限のもので、またその戦略がEUおよび加盟国によりすべて実行され財政的にも裏づけされて初めて達成されるものです。この戦略は欧州に環境の安定をもたらす可能性があるのです。同時にバードライフ・ヨーロッパはEUによる生物多様性目標を達成するというEUの約束が本物かどうか検証するのは現在ブリュッセルで討議されているEUの漁業と農業の政策の改革であると強調しています。

「新戦略は多少理想が低いきらいがありますが、それでも私たちの自然資本とそれが社会にもたらす重要なサービスを守るための設計図になるものです。ただし、EUおよび加盟国が、水産物の乱獲を止め、農業補助金を環境を害している農民から持続可能な農業を実行している農民に移転し、それにより生物多様性喪失の主たる原因と取り組む政治的意思を持っているかどうかはまだ見守る必要があります。」とバードライフ・ヨーロッパの地区部長アンジェロ・カセルタは言いました。

2010年にEUは生物多様性の減少を止めるという目標の達成に失敗しましたが、加盟国首脳会議はその誓約を更新し、生物多様性の減少傾向を反転させるだけでなく2020年までに再生を開始する約束をしました。これに加えて国際的レベルでは、去年名古屋で開催された生物多様性サミットにおいてEUは今後の10年内に自身の農業・漁業分野で持続可能なものにし、環境に悪影響を与える補助金の段階的廃止を約束しました。

「私たちは急速に引き返すことの出来ない点に近づきつつあります。もし私たちが地球を生態的、気候的に安全な限界に戻すように誘導することを望むなら、各国政府は短期的な利害を超えて今断固として行動せねばなりません。私たちの子供や孫が魚を食べ、農耕地で鳥のさえずりを聞きことが出来、あるいは自然のシステムが私たちを洪水、旱魃、最悪の気候変動から守ってくれる世界に住むことが出来るかどうかにはまだ問題が幾つもあるのです。そのために戦略を持つのはスタートとしては良いことですが、行動を起こすことが肝心なのです。」とアンジェロ・カセルタは付言しました。

バードライフ・ヨーロッパは欧州の素晴らしい野生生物を将来の世代のために保護するために現場での活動を行なっており、EUとその加盟国による戦略の実施状況を見守り、その進行に遅れが生じたり、政治的な妨害により妨げられるなら警告を発することを約束しています。

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