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鳥と人のために太平洋の島々からネズミを駆除する活動  (5月18日)

バードライフ・インターナショナルのフィジー・プログラムの保護活動担当エレノア・セニロ

「夜テントに寝ていると私の周りのネズミ捕りの閉まる音が聞こえます。」とバードライフのフィジー・プログラムの保護活動担当のエレノア・セニロリは言いました。多くの太平洋の島々ではネズミが海鳥の卵や雛を食べて大繁殖し、たくさんの種を絶滅に追いやっています。太平洋のバードライフはこれらの島々から鳥や生物多様性や住民のために外来種を駆除するための画期的なプログラムに地元コミュニティと一緒に取り組んでいます。

太平洋地域は3,800万平方キロメートルの海に広がり、これは中国本土あるいはアメリカ合衆国の3倍以上に及びます。この広大な地域には乾燥した陸地は2%以下しかなく、そこには生物多様性の驚くべき記録があります。そこには地球上のどの地域よりも土地の単位当りでは最も多くの絶滅危惧種が生息しているのです。

その重要な理由の一つは太平洋の鳥が捕食者の居ない隔絶された小島で進化を遂げ、それ故に捕食者に対する防御手段をほとんど持っていないことです。ネズミやネコなどの外来種は人により太平洋の島々全体に広がり、生物多様性を喪失させる最大の原因の一つになっています。世界的に見て、外来種は過去5世紀における鳥類絶滅の半分の原因にかかわっています。

「特に影響を受けやすいのが地上に営巣する海鳥です。彼らの卵や雛は空腹のネズミにとって簡単に捕れる獲物です。」とセニロリは言いました。コグンカンドリ、ヒメクロアジサシ、カツオドリなどが営巣コロニーで外来種の集中攻撃を受けています。この脅威に取り組むため、バードライフの太平洋パートナーシップが海鳥、野生生物および地元の人々のために島を守る、外来種駆除の大掛かりで上首尾のプログラムに関与しています。

太平洋の島々のネズミによる卵の食害は巨大な数に及んでいます

 

取り組みの第一歩は海鳥にとって最も大切な島の特定、即ち、IBA(鳥を指標とする重要自然環境)の特定と外来種に起因する脅威の査定です。IBAとはバードライフの定めた国際的基準により選ばれたサイトで、鳥にとって世界で最も重要な場所のことです。太平洋のIBAリストは外来種駆除の優先順位を定めるのに寄与します。

この活動は2006年にフィジーのバツイラ島で開始されました。この島は28,000ペアのクロアジサシなど数種の海鳥が繁殖するIBAです。バツイラのナジロギロ族とパートナーシップを組むことにより、バードライフのニュージーランドで開発された手法を採用することによりネズミを島から駆除することに成功しました。バツイラ島のネズミ以外の動物には安全な毒入りの餌が2006年7月の2度の訪島の際に置かれました。驚くべきことにネズミは餌の大部分を第1夜目に発見し、ちょうど18ヶ月後に島はネズミが居なくなったことを宣言したのです。

「結果は特にマミジロアジサシやエリグロアジサシなどの地上に営巣する海鳥にすぐに現れ、彼らはバツイラ島で初めて雛を育てたのです。」とセニロリは言いました。今やこれらの海鳥たちがこの島で多くの個体群を確立することが期待されています。島の住民にとっても直ちに利益がありました。「ネズミに食物を食べられるのではないかと心配せずに眠れるようになりました。ひどい時には夜、足を齧られたこともあったそうです。」

ナジロジロ族は現在バツイラでのエコツアーをあまり環境に影響を与えずに済む方法を模索しており、バードライフのスタッフが住民たちにネズミの駆除の方法、海鳥の見分け方、ネズミやその他の外来種が再度島に住み着くのを防ぐ方法などを教えました。地元のガイドもネズミが島に戻ってくるのを防ぐことの重要性と島が害獣駆除の作業によりどれほど利益があったかを旅行者に教えています。

バードライフによる太平洋地域での外来種の駆除活動は海鳥の保護と生物多様性保全に重要な貢献を果たすものです。それは保護活動に介入することがどれほど真に役に立つかの例です。

 

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