お問い合わせENGLISH

お知らせ

  • バックナンバー
 

 

 

タイで一番きれいな鳥への控えめなお祝い  (6月14日)

クロハラシマヤイロチョウ

写真:Kanit Khanikul

 

25年前の今日(6月14日)クロハラシマヤイロチョウが再発見された時には、30年以上に亘って絶滅したものと懸念されていたこの美しい鳥に希望がもたらされました。しかし、1986年以来低地森林の破壊によりタイにおける個体数は90%も減ってしまったため、この鳥の未来は依然として微妙なところにあります。 タイ南部での再発見の後、隣国のミャンマーで新しい個体群が発見されました。

タイ半島を唯一の生息地とする固有種クロハラシマヤイロチョウは国際的な保護活動の中心課題でしたが、その活動とタイで最後の生息地を適切に保全することがうまくマッチしていません。 タイ鳥類保護協会(BCST: タイのバードライフ・パートナー)のMaliwan Sopha理事は言いました。「4分の1世紀に亘るこの鳥の保護活動は、歴代のタイ政府が残された森林を犠牲にしてのゴムやアブラヤシの栽培地の拡大を認めたために無駄になってしまったのです。これによりクロハラシマヤイロチョウの生息地の大部分が破壊され、タイ南部の推定総個体数50ペアを現在のわずか1箇所の5ペアまで激減させました。」

タイは保護区の設立に関しては他国が羨むほどの記録を持っていますが、それらの保護区はすべて丘陵や山岳地帯にあります。これは低地に生息が限られるタイの野生生物の大部分にとって悪いニュースです。

王立森林局はクロハラシマヤイロチョウの再発見に対応して付近の山カオ・ノルチュチを中心に野生生物保護区を設定しましたが、低地森林の75%の保護区として適切な場所を含むことを怠りました。75%のヤイロチョウはBang Khram国立保護森林内で保護されずに残されました。それ以来、ゴムやアブラヤシの栽培業者は徐々に残った森林を侵食しました。また大勢の人が食料やペットとして野生生物の狩猟を行いました。

IBA(鳥を指標とする重要自然環境)の一つであるカオ・ノルチュチ森林はほぼ間違いなくタイのどこのサイトよりも豊かな低地森林の鳥を支えています。クロハラシマヤイロチョウの引き続く減少は英国のダーウィンイニシアティブおよびオリエンタル・バードクラブの支援を得、国立公園局(DNP)、王立森林局、RSPB(英国のパートナー)および地元のコミュニティと共同で行っているBCSTの果敢な保護活動にもかかわらず起きてしまっているのです。

DNPの職員はヤイロチョウとその生息地の引き続く減少を追跡調査していますが、彼らはこれに介入するにはあまりにも力が不足しています。「私たちはサンクチュアリの外にも中にもかすみ網が張られているのを見ています。」と匿名で職員の一人は言いました。「狩猟、森林の生産物の収集、不法伐採が蔓延しています。私たちがクロハラシマヤイロチョウの調査をしている時、ゴムとアブラヤシ栽培業者は私たちの行動を監視しています。そしてその後彼らはヤイロチョウが巣作りをする棘の多い野生ヤシを切り倒すのです。もしヤイロチョウを根絶やしにすれば残りの森をより容易に伐採することが出来るからなのです。」

保護活動家が直面している困難な闘いにもかかわらずまだ希望は残っています。植林と森の再生は森林伐採を食い止める助けとなり、一部の地元村民は野生生物のための再生森林地帯での彼らの栽培地の持続可能な管理を行っています。ただし、これも政府がサンクチュアリと保護林の境界線を明確にすることによりこの地域での多くの土地所有権問題に真剣に取り組まない限り、すべて無に帰してしまいます。

→詳しくはこちら(本部HP)