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バードライフの報告で欧州全域での野鳥の不法殺傷の憂慮すべき実態が明らかに  (7月6日)

写真提供:(c) Hans Peeters

ヨーロッパ38カ国のバードライフ・パートナーが夫々の国で起きている野鳥の不法殺傷とわな猟に関する情報を集めました。それにより明らかになった事実はキプロスのラルナカで行われた野鳥の不法殺傷に関する欧州議会に提出されました。

鳥の不法殺傷とわな猟は多くの人が信じているのとは逆に、地中海の国々では規制されていません。不名誉なことですが、この報告の主たる結論の一つが、鳥の不法殺傷は広く行われており、これを止めようとした国が殆どないことです。多くの場合、鳥は土地所有者にとって資源を取り合う競争相手と考えられたり、不法取引による所得の源泉と考えられるなどの経済的な理由で殺されます。あるいは法律を無視したり、単なる‘楽しみ’により、鳥は戦利品として迫害されます。80種以上の厳しい保護が行われている種が、故意による野生生物に対する犯罪の犠牲になっていることが報告されました。

「鳥は銃で撃たれ、わなに掛けられ、網で捕らえられ、鳥もちで捕まり、ひどい時には別の種の鳥を引き寄せ殺すために致死性の毒液に漬けられます。鳥を殺すために法律を破る人たちの創造力にはぞっとします。」とバードライフ・ヨーロッパの欧州保護マネージャーのボリス・バロフは言いました。「保護区内や非狩猟期における保護鳥の意図的な殺傷は、保護活動家にも責任を自覚しているハンターにも容認できません。私たちは当局や市民にこのような違反者に対しては‘いかなる違反も認めない’罰を適用することを期待します。」

キプロス共和国が今回の会議を主催したのは、同国の当局が、深刻で未解決である地中海地方全体の評判を悪くする渡り鳥の不法捕獲問題に取り組む意思を示す非常に重要な機会だったのです。

野鳥への迫害をなくすことを目的とする欧州法の採択から30年以上たった現在も事態は解決したとはとても言えません。報告では様々な不法手段とこれらの不法行為の背後にある動機を取り上げています。中でも毒による殺傷が、対象が無差別なため野生生物にも人にも同じように危険なので、最も懸念される問題です。

「多くの国で捕食者を殺し経済的利益を‘守る’という明確な目的で毒物の利用が増加しています。しかしこのような目的での毒物の使用は明らかな法律違反です。これは人に対して危険なだけでなく、最も上手く行っている保護活動をも危うくするのです。」とボリス・バロフは付言しました。

ラルナカでの会議の間にバードライフは参加各国の政府と市民社会に対して特別な提案をしました。解決には文化的な感受性と人間的側面が必要とされますが、この法律の完全な実施がこのプロセスに欠くことのできない第一歩なのです。加えて、政府は有効な制度を作り、同時に警察、税関、裁判所がこの法律を施行できるような適切な資金を保証しなければなりません。政府とNGOはチームを組んで共通の問題把握を進めるために野生生物に対する犯罪に関する情報収集を改善するべきです。最終的にEU諸国とその近隣国は野生生物への犯罪が輸出されるのを防ぐために共同で活動するべきです。そして共同の活動はこのような犯罪の撲滅に傾注するべきです。

バードライフは最善の解決策を見つけるためにすべての利害関係者と協力する意思を示し、欧州狩猟コミュニティ(FACE)に対して野生生物の不法殺傷問題を解決することに対して真摯に誓うことを呼びかけています。

→詳しくはこちら(本部HP)