“クロツラヘラサギ、93年の調査開始以来最多を記録”
―バードライフ本部(UK)が発表
【ワシントン10日共同】アジアにしか生息しない希少な渡り鳥で絶滅が心配されているクロツラヘラサギが、今年は日本などで計1475羽確認され、1993年の調査開始以来最多を記録した。国際保護団体バードライフインターナショナル(本部・英国)が10日、発表した。
この鳥はトキ科に属し、体長75センチ前後。黒い顔とへら状のくちばしから、この名がある。朝鮮半島で繁殖し、台湾や香港のほか日本の九州や沖縄、ベトナムなどで越冬する。日本の環境省は「ごく近い将来に絶滅の危険性が極めて高い種」に指定している。一時は世界で300羽を切るまでになったが、90年代を通じ徐々に個体数が回復。今年の報告数は2004年より22%多く、国別では台湾で全体の半分以上の757羽、日本では103羽が確認された。
同団体関係者は「クロツラヘラサギは限られた数の場所に集中して越冬しており、環境破壊や病気の流行で数が減る懸念は依然として大きい」と、保護活動を続けることが重要だと訴えた。

