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「われわれは何種類の鳥を絶滅から救うことができたか」

 近年、多くの資源と努力が生物多様性の保全に向けられているが、保護プログラムが成功する方法は限られている。われわれは、保護活動の結果を数値で示し、その効果を測定するという初めての試みに挑戦。世界の鳥約240種について、1994年から2004年までの間の個体数などを調べ、保護の取組の効果や保護が行われなかった場合の個体数の変化を推定した結果、保護活動が行われなければ、16種が絶滅したであろうとの結論に達した。 

 保護活動によって絶滅を免れた16種のうち11種は政府とNGOの協働活動、その他は政府単独での保護活動が行われ、バードライフ・インターナショナルは7種の保護活動に貢献した。

1994年から2004年までの10年間で、16種の平均最低個体数は34羽から147羽に増加。1994年には63%が減少傾向にあったが、2004年までには81%が増加傾向となった。ノーフォークアオオウムは32羽〜37羽から200〜300羽、モーリシャスホンセイインコは5つがいから55つがいと、ともに10倍に増加するなど、種によっては非常に重要な個体数の増加を示した。

しかし、これら16種は必ずしも世界の絶滅危惧種の状況を代表するものではなく、少なくとも45%の絶滅危惧種は2000年から2004年の間にむしろ悪化している。

16種のうち10種が島にのみ生息する種であるが、島での保護活動はスケールが小さくても効果が出るのに対して、絶滅危惧種全体の半分以上は大陸性の種である。大陸では大規模な生息地の消失と悪化の影響を大きく受けてしまう。また、4分の3は、いわゆる「カリスマ」種(オウム・猛禽・ハト・大型海鳥など)で、絶滅危惧T−A種全体の48%がカリスマ種である。カリスマ種は保護推進者の注目を集めやすいため保護活動の資金集めが容易であり、一般の人々の意見も変えやすい。減少の主な要因は、生息地の消失や悪化(88%)、外来種の侵入(50%)、開発(38%)などで、特に開発と外来種の侵入によるものが深刻であった。

 われわれが行った保護活動は、生息地の保全と管理(75%の種に対して)、外来種の駆除(50%)、繁殖鳥の放鳥(33%)であるが、これら16種は現在絶滅危惧T−A類に分類されているわずか8.9%で、絶滅危惧種全体の1.3%に過ぎない。1994年から2004年の間に、他の多くの種が絶滅の方向に進んでおり、特に164種はIUCNのレッド・リストで絶滅の危惧がより高い順位に格上げするに足りるほど悪化が進んでいる。絶滅を免れた16種についても、絶滅の恐れを完全に払拭できたとはいえない状況で、たとえばカンムリシロムクは不法狩猟の増資が困難なため、繁殖鳥の放鳥だけでかろうじて個体群が維持されているだけである。また、ペルーカイツブリはこの種が生息する湖の水位調整規則が不適切なために減り続けているという状況である。

 絶滅を食い止めるためには、保護活動をさらに強化する必要がある。目標を達成するための知識と手段はあるが、それを生かすための資源と政治的な意志を結集することが不可欠である。

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