■BirdLife International News
バードライフ・インターナショナルのホームページに掲載されたニュースを定期的に紹介しています。
●BBCの資金がアホウドリを針に近づけない役割を果たしています (6月17日)
ブラジルのバードライフ海鳥保護対策班が数種の危険に晒されたアホウドリの保護で画期的成功を収めました。彼らの活動は、簡単な方法で3年前には延縄漁の針に掛かっていた10羽のうち9羽のアホウドリが今は救うことができることを示したのです。2007年にブラジルでアホウドリ・タスクフォース(ATF)がまとめた数値によれば、およそ1,000個の延縄漁の針に1羽のアホウドリが掛かってしまっていたものが、放送を通じて集めたBBC野生生物基金による支援で特別のトレーニングを受けたインストラクターの助けにより、1万個の針に対して1羽まで減らすことができるのです。
ATFはバードライフ・インターナショナルと共同で運営され、RSPB(英国のパートナー)の資金提供を得ています。ブラジルでATFを運営している地元の組織であるアホウドリ・プロジェクトの理事タチアナ・ネベスは「冬にはブラジルの海域はアホウドリで満ちており、その中には絶滅の危惧に直面している種が数種含まれています。私たちは海鳥にとってブラジルの海域が重要であることを認めており、ブラジルの漁師の協力を得て正しい方法を用いれば海鳥の混獲を減らせる可能性があることを示しているのです。」と言いました。
「これまで私たちは3年前には殺されていたアホウドリ10羽のうちの9羽が救えることを証明しました。しかし、この成功は熟練したインストラクターが漁船に同乗していた時にだけでした。次の大きなステップはブラジルで操業する船団全部が同じレベルの成功を収めるようにすることです。タスクフォースの貢献とBBCの視聴者からの積極的な協力により私たちは素晴しいスタートを切ることができました。」
アホウドリ・タスクフォースは積極的にブラジルのマグロ・カジキ船団の商業漁業協会に簡単で安価な方法の利用を働きかけています。漁師にはアホウドリの混獲を減らすために鳥脅し糸や加重された針の付いた糸などの採用を働きかけているのです。加重されることで、針は餌を求めるアホウドリの届く範囲から急速に沈む一方、鳥脅し糸は餌の付いた針が海面に浮いているしばらくの間、アホウドリが寄らないように守るのです。
(C)Fabiano Peppes / Albatross Task Force
ブラジルで延縄漁の餌に掛かったアホウドリ。この個体は生き残ることができた。
●バードライフのパートナーがEUのライフ・ネーチャー・プロジェクトで最優秀賞を受賞 (6月16日)
バードライフのパートナー3団体が2008年〜2009年におけるライフ・ネーチャー・プロジェクトの最優秀賞を受賞しました。ライフ・プログラムは欧州連合(EU)による環境への資金提供の仕組みです。ライフの包括的な目的は、ヨーロッパの価値観を取り入れた試験的あるいはデモプロジェクトに共同で資金手当てをすることで、EUの環境法と政策の実行、改定さらには発展させていくことに寄与することにあります。その中にあって、SPEA(ポルトガルのパートナー)によるアゾレスウソの復活に貢献したプロジェクトである‘ライフPriolo’が‘ベストの中のベスト・プロジェクト’に選ばれました。選定基準には目標とした種或いは生息地の保護情況や国内および国際的なプロジェクトの影響力が含まれています。
「バードライフのパートナーはライフの貴重な資金がパートナーの持つ卓越した知識、技術および責任と合致した時、素晴しい結果が伴うことを示したのです。これは十分な資金がそのあるべき場所と時に使えるなら生物多様性は守られるということを示す貴重な例なのです。」とバードライフの欧州保護マネージャーのボリス・バロイは言いました。

(C)Simon Cook
‘ライフ・プリオロ’プロジェクトがアゾレスウソの復活に貢献
●新しいホームページが重要な渡り性水鳥のサイトに緊急の保全が必要な事態を示す (6月14日)
ウエットランド・インターナショナル、バードライフ、国連環境計画の世界自然保全モニタリングセンター(UNEP-WCMC)により今日から開設された新しいホームページで、アフリカ、中東、欧州、中央アジア全域で渡り性水鳥が利用している多くの重要なサイトの保全に大きなギャップがあることを明らかにされています。1000ケ所以上ある重要サイトの3分の1が全く保護されておらず、そのため多数の渡り性水鳥の将来を危険なものにしています。
シギチドリ類、アジサシ類、ガンカモ類などの渡り性水鳥は毎年のライフサイクルを過ごすためには湿地がつながっていることを必要とします。同時に湿地は人間にも綺麗な水や漁業、農業、レクリエーション、ツーリズムなどの機会を提供することで役に立っています。しかし、湿地は地球上で最も脆弱な生態系でもあり、その結果、アフリカ、中東、欧州、中央アジアに生息する渡り性水鳥の種の42%が減少しています。
新しい‘重要サイトネットワーク(CSN)’は3,020ヶ所のサイトから294種の水鳥に関する総合的な情報を提供します。このホームページは渡り性水鳥の最重要サイトに関する情報を国や国際レベルで容易に入手できるように作られています。
‘CSN’ツールはアフリカーユーラシア渡り性水鳥協約(AEWA)で保護されるすべての水鳥に関する情報にアクセスできるこれまでにないレベルのものです。CSNは初めて種やサイトに関する国際的に入手できる最新かつ総合的な情報を提供します。」と国連環境計画により運営される国際野生生物協定であるAEWAの事務総長バート・レンテンは言いました。
保護活動を効果的に行うためには水鳥が依存している重要サイトとそれらの種が必要とする環境条件に関する正しい情報へのアクセスが出来るかどうかが鍵です。」とレンテンは続けました。
「CSNツールは渡り性水鳥保護のための優先サイトを明らかにし、多くの中継地や非繁殖地がまだ良く分かっていないことを示すことにより私たちの知識の欠如を明らかにします。妥当な知識、目標を定めた行動、適正な資金、地元の能力などが結合されることによってのみ今までとは違う渡り鳥の保護が出来るでしょう。」とバードライフ・インターナショナルの事務総長マルコ・ランバーティニ博士は言いました。

(C)www.jameswarwick.co.uk
重要サイトネットワーク(CSN)はタンザニアで準絶滅危惧種のコフラミンゴの5つの重要サイトのうちの僅か2つが現在保全されているだけであることを自然保護活動家に明示しています。

