「北東アジア地域ツル保全のためのワークショップ」を中国遼寧省で開催
約80名が参加した中国遼寧省のワークショップ
めまぐるしい経済発展を遂げている北東アジア地域では、環境問題が深刻化し、水鳥の生息地となる湿地が急速に失われています。特に広大な湿地のある中国やロシアでその減少が顕著です。この問題に取り組むためには、湿地を保護するだけでなく、自然保護区で働く職員の管理技術力を向上させることや自然保護に対する地域住民の理解と協力が重要であると考えます。バードライフ・アジアでは湿地管理やツルなどの鳥類保護について議論する「北東アジア地域ツル・クロツラヘラサギ保全のためのワークショップ」を2006年11月鹿児島県出水市にて開催しました。ワークショップには、アジア各地から鳥類保護の専門家やNGO関係者ら16名が集まり、ツルが特定の越冬地に集中してしまう問題を解決するための方策や、地域住民を保全活動に巻き込む方法などについて話し合いました。
2007年11月には中国遼寧省にて「北東アジア地域ツル保全のためのワークショップ」を開催し、北東アジア(ロシア、モンゴル、中国、北朝鮮、韓国、日本)の自然保護区や環境NGOで働くスタッフやドイツ、イギリスからの専門家など約80名の参加者を得ました。ワークショップでは、北東アジア各地の越冬地における問題について情報交換をすると共に、中国で鳥類保護に取り組む団体の職員と自然保護区で働く職員が、どのように中国での自然保護に取り組むのかについて議論をしました。北朝鮮からも参加者があり、他のアジア各国と協同しながら自然保護活動に取り組みたいという姿勢が見られました。
また同ワークショップでは、ツルが特定の越冬地に集中する問題への対応策として日本での研究成果を基に議論を行いました。韓国や北朝鮮のツルの生息地では、その成果を実践することになり、越冬期におけるツルの個体数を増やすための活動が現在行われています。2008年の秋頃に韓国で開催予定の会議にて、その成果を発表する予定です。
本事業は地球環境基金やDarwin Initiativeの助成や日本野鳥の会などバードライフのパートナー団体の協力により実施しました。

ロシアでの取組みについてのプレゼンテーション 日本、中国、韓国、北朝鮮の研究者による協議

ツルや他の水鳥の重要な生息地となる中国遼寧省盤錦市の湿地

