■BirdLife International News
バードライフ・インターナショナルのホームページに掲載されたニュースを定期的に紹介しています。
●フィジーの地域社会が森林を保護 (3月10日)
遠隔地で風光明媚なフィジーのネテワ半島での保護イニシアティブが、太平洋に広がる他の島嶼国からの自然保護活動家の訓練のため、地域社会が行う保護活動のための実演プロジェクトにも利用されています。
地域社会が管理する保全地域を発展させようというこのプロジェクトは、2005年にフィジー北島のバヌアレブの半島がナテワ/ツナロワIBA(鳥を指標にした重要自然環境)に認定されてから開始されました。このIBAには未開の原始林が残っており、特産種ビロードムシクイの亜種(準絶滅危惧種)、トンガバト、ノドグロオオハシヒタキ(共に、絶滅危惧U類)その他多くのフィジー特産種が生息しています。
(c)Paddy Aryan
土地を所有している氏族は商業伐採や農業などの森林を悪化させる活動から森林を守る事に同意しました。
●中央アジアのIBAデータ・ブックが新たに完成 (3月9日)
世界のIBA(鳥を指標とする重要自然環境)の中で、最後に残った最大のギャップが新しく発行された中央アジア3カ国のカザフスタン、ウズベキスタン、トルクメニスタンについてのIBAデータ・ブックによって埋められようとしています。219ヶ所のIBAは2千万ヘクタールを超える面積の草原、半砂漠、砂漠、山岳、湿地をカバーし、その面積は英国にほぼ匹敵します(日本の3分の2相当)。
中央アジアには少なくとも530種の鳥が生息し、そのうちの20種は世界的に絶滅の危惧があります。絶滅危惧TA類のマミジロゲリの世界の個体数の90%以上がカザフスタンで繁殖します。また絶滅危惧UB類のカオジロタテガモのおよそ半数が繁殖終了後に中央カザフスタンの湿地に集まり、ウズベキスタンでも同様の数が記録されています。
(C)Igor Karyakin; ACBK
今回発行された3つのIBAデータ・ブックは世界のIBAに欠けていた大きなギャップを埋める助けになります。
●大統領の視察 (3月5日)
去る2月7日、Fernando Lugoパラグアイ大統領がGuyra Paraguay(パラグアイのバードライフ・パートナー)の管理するパラグアイ北東部にあるチャコ・パンタナル保護区を視察されました。この地域は世界ランド・トラスト(WLT: 英国の環境保護団体)の支援により保全されています。保護区を視察された際に大統領はネグロ川の河岸にある‘三大(Three Giants)野生動物フィールド’のセンターに数時間立ち寄られました。この場所の名前はいずれも英名にGiantが付く、オオアリクイ、オオカワウソ、オオアルマジロに由来し、これらは皆保護区のあるパンタナル湿原で見られるからです。

(C) Emily Y, Horton
Ferunando Lugoパラグアイ大統領がスリー・ジャイアント・ロッジを含むパラグアイ北東部のGuyra Paraguayのチャコ・パンタナル保護区を視察に訪れました。
●気候変動のため75%のヨーロッパの‘普通の’鳥が危機に (3月4日)
気候変動は既にヨーロッパ全土で鳥に対する影響がはっきり分かるレベルに達しています。これは科学者のグループからのメッセージで、彼らは気候変動が大陸規模で野生生物に与える影響を測る指標を世界で初めて作りました。「私たちは気候変動に関して色々聞きますが、私達の論文は気候変動の影響を今すぐに感じるものなのです。」と王立鳥類保護協会(RSPB: 英国のバードライフ・パートナー)の論文の主筆者であるRichard Gregory博士は言いました。
この研究の対象とした122種の普通種の鳥のうち、75%が、もしこれらの鳥が気候温暖化に対して想定したモデルのとおりに対応し続け、その他の温暖化を阻止する要素がない場合には、その生息域で減少するものと予想されています。残りの25%に関しては逆に増加するとされています。
(C)Jodie Randall (rspb-images.com)
気候変動は既にヨーロッパ全土で鳥に対する影響がはっきり分かるレベルに達しています。

