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■BirdLife International News

バードライフ・インターナショナルのホームページに掲載されたニュースを定期的に紹介しています。

 

クック諸島での保護活動  (7月20日)

バードライフ・インターナショナルは重要生態系保全基金(CEPF)からクック諸島の生物多様性に対する優先的保全対象サイトのリストを作るための助成金を受領しました。バードライフは過去10年に亘り太平洋地域でIBA(鳥を指標とする重要自然環境)を定めるため活動してきました。「IBAには地域特産の鳥の生存に極めて重要な島、森林、湿地などが該当します。」とバードライフの太平洋地域部長のドン・スチュアートは言いました。「もしそれらの鳥を守ろうとするなら、私たちは彼らが住んでいる生息地を保全する必要があるでしょう。」一つのIBAを決めるには特定の地域内の鳥の種の多様性や数などを明確にするため様々な調査が必要です。その調査の結果が野生生物保護の優先度の高いサイトのリストになるのです。

クック諸島でのIBAの決定は特に急を要します。「私たちはクック諸島で50種の鳥を特定しましたが、そのうちの15種は世界的に絶滅の危惧がある種です。」とテ・イプカレア会(クック諸島のパートナー)ジャクリーヌ・エバンスは言いました。

クック諸島はラロトンガヒタキなどの世界的な絶滅危惧種の生息地です。かつて世界で最も稀な鳥だったラロトンガヒタキは絶滅の淵から救出されました。現在、この鳥を見ることが出来るラロトンガ島では環境的にも商業的にも継続が可能なエコツーリズムの企画を立てる保護対策が進められています。繁殖期には集中的なネズミ駆除が行われており、また、アジュ島には安全のための個体群が作られました。

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(C)S Mitchell/BirdLife

クック諸島はラロトンガヒタキを始めとする15種の世界的な絶滅危惧種の生息地です。

 

ホオアカトキの寄贈が中東で最も稀な種の生き残りに新たな希望を与えました  (7月13日)

ファラオの時代にはホオアカトキは特別な意味を持つ鳥として高く崇められており、そのヒエログリフまでありました。しかし、今ではこの鳥は中東で最も数の少ない種となってしまい、シリアに僅か3個体と今年生まれの若鳥が1羽いるだけです。以前この鳥は中東では野生のものが絶滅したと考えられていましたが、2002年にシリアの古都パルミラの近郊で小さな個体群を発見した時、研究者は大喜びしました。これが知られる限り中東での最後の避難場所だったのです。

トルコ政府は6羽の半捕獲状態にあったホオアカトキを、中東での野生個体群の消滅が防げるのではないかとの希望を持ってトルコからシリアに寄贈しました。6羽のうちの2羽には人工衛星追跡装置が装着され、専門家の助けにより慎重に野生の個体群と一緒にされました。彼らが野生の鳥に従い、最終的にはこの不安定な小個体群を強化することを期待しているのです。一方、シリアのアル・バディア管理一般委員会(SGC)は残っているホオアカトキを繁殖のために保護し将来若鳥を放鳥するための鳥類舎を建設しました。

ホオアカトキは絶滅危惧TA類に分類されている種です。シリアのこの小さな個体群に加えて、モロッコ南西部に2つの野生のコロニーがあり、そこには100の繁殖ペア(=200羽の成鳥)がいます。

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(C)Andy Hultberg; www.rarebirdsyearbook.com

トルコ政府は6羽の半捕獲状態のホオアカトキをこの種の中東での野生個体群の消滅を防ぐことを期待して寄贈しました。

 

イラク: 戦争で引き裂かれたのは国民か野生生物のホットスポットか?  (7月8日)

あなたの抱くイラクの印象が見渡す限り緑のない砂ばかりの砂漠だとしたら、ネーチャー・イラク(イラクのパートナー)とバードライフ・インターナショナルが王立鳥類保護協会(RSPB:英国のパートナー)の支援で行った英国での写真展をご覧になれば、まるで異なる見方があることが明らかになるでしょう。サダム・フセインの統治下にあった頃のイラクは、野生生物や風景は荒廃していました。しかし、ネーチャー・イラクによる保護活動がこのような自然の損傷の改善を始めており、特に、野生生物にとって極めて大切な湿地や山地の再建を進めた様子がこの写真展のために撮影されています。

この写真展に出席するために英国を訪れたネーチャー・イラクの会長アザム・アルウォッシュは言いました。「多分大多数の人たちはテレビの放映が妨げとなって、イラクは戦争で引き裂かれた国民だけになってしまったと考えているでしょう。けれども、私たちは皆さんがこの展覧会でイラクの景色や独特の野生生物の写真をご覧になって、イラクをまた別の目で見ていただけることを望んでいます。」

バードライフの中東地域アドバイザーのリチャード・ポーターがこの写真展を英国で開催することに助力しました。長期に亘り中東およびイラクで活動してきた彼は言いました。「イラクの自然保護家たちが圧倒的不利な状況の中でこのような短期間に成し遂げたことは本当に感動的です。」ネーチャー・イラクが成し遂げた主なことの一つは、野生生物保護のための重要地域を特定するため、メソポタミア湿地や他の野生生物の主要なホットスポットで夏と冬に行った調査でした。

サダム・フセイン時代に徹底的に干拓が進められた湿地帯での調査により、深刻な危機にある美しいカモであるウスユキガモなど、危惧種の種類数が増えていることが明らかになりました。最近の調査で4万羽以上のウスユキガモがここの湿地を訪れていることが分かりましたが、地元の人たちによる大きな圧力に晒されていることが保護を行う上での問題となっています。4万羽という数はこの絶滅危惧U類の鳥の世界全体の個体数の大部分なのです。

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(C)A.F. Omar

写真展では世界的な危惧種であるウスユキガモなどが受けている迫害の様子を強調しています。