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■BirdLife International News

バードライフ・インターナショナルのホームページに掲載されたニュースを定期的に紹介しています。

 

目先の利くビジネスリーダーは自然を資産の一つと考える  (7月29日)

消費者やビジネスリーダーの態度が生物多様性を行動規範の上位に置くようになった事から変化が生まれつつあります。これが‘生態系と生物多様性の経済学(TEEB)’により編集された報告書の結論です。報告書は最近行った一連の調査から目を見張るような統計を示しました。消費者の関心の変化について、この調査はアメリカとヨーロッパの消費者の60%が生物多様性の喪失を問題と捉えています。

ビジネスリーダーの態度の変化に関しては、報告書はラテンアメリカの経営トップの50%が生物多様性の喪失はビジネスの成長に対する障害であると考えていると述べています。TEEBは自らのビジネスプランが生物多様性分野で持続可能な管理を行うことに失敗した経営者はますます市場について行けなくなることに気づくことを明らかにしています。

これらの知見に基づき、‘通常のビジネス’は再定義されることになるのが明らかです。目先の利くビジネスリーダーはすでに環境と自らのビジネスに利益をもたらすようなやり方に経営を変えてきています。

「バードライフは企業活動が生物多様性に対して悪影響を与えることを最小にし、好影響をもたらすように導く手助けをすることによって多くの企業に関与しています。バードライフは声を大にして産業界において持続可能な活動を行うことを提唱し、自然環境の中にバイオ燃料の農地を広げるなどの生物多様性を損なうような活動を非難してまいりました。」とバードライフの理事レオン・ベナン博士は言いました。

生物多様性に対する私たちの姿勢であるTEEB報告書は産業界が取るべき環境問題へのアプローチを明確に述べています。 「先進的な企業、特に長期に亘る成功を目指す企業は生物多様性を戦略に加える必要があります。」とベナン博士は付言しました。

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(C)marjk/flickr

先進的な企業は生物多様性を戦略に加える必要があります。写真はブッポウソウ。

 

新しいデータブックがキューバの鳥を守るでしょう  (7月28日)

全国保護地域センター(CNAP: キューバのバードライフ・パートナー)がキューバのIBA(鳥を指標とする重要自然環境)データブックを発行しました。この本にはキューバの野鳥保護のための最優先サイトで2.3ヘクタールあるいはキューバの国土の21%をカバーする28ヶ所のIBAの詳細が述べられています。この本はバードライフ・インターナショナル、英国バードウオッチング・フェアおよびカナダ野生生物サービス・環境カナダが資金を支援して発行されました。IBAは世界的に絶滅の恐れのある危機的な鳥、生息地が限られている種、相当数の鳥が繁殖、採餌、渡りの途中での立ち寄りに集まる種の個体群を守ります。

キューバ版IBAデータブックはキューバ独特の生物多様性の豊かさや美しさを際立たせています。そこには夫々のIBAの鳥、動植物、保護と脅威、特徴的な生態系と種の写真、詳細な地図などの情報が詳しく掲載されています。CNAPの主導の下に、キューバのIBAプログラムは生態学・分類学研究所、国立自然史博物館、ハバナ大学生物学部、生態系と生物多様性のオリエンタル・センター(BIOECO)、動植物保護公社などの協力で行われます。一方、このデータブックは18の研究所とキューバ中の保護地域からの34人の著者の寄稿によるものです。データブックの発行はキューバにおけるIBAプログラムの進展における重要な出来事を表し、科学的手法に基づいて生物多様性保全の優先順位を特定するキューバで初めての試みです。

キューバでは370種の鳥が記録されており、その中には28種の固有種と29種の絶滅危惧種が含まれています。広大な土地とカリブ海における地理的条件により、キューバは新熱帯区の渡り鳥にとって極めて重要な国のひとつです。渡りの途中で立ち寄る種が75種、越冬する種が79種いるのです。これらの種の大部分はキューバのIBAネットワークに十分反映されており、嬉しいことに、ほとんどのIBAはキューバの広大な保護地域網の中で何らかの保護が行われています。実際にはIBAの10%だけが保護が行われていませんが、この数字は他のカリブ海諸国と比較するときわめて低い率です。

しかしながら、保護が行われているIBAの中においても、キューバの鳥は生息地の撹乱(主として観光産業の発展に起因する)を最大の理由とする一連の危機に直面しています。また、ネコ、ブタ、マングース、ネズミ、最近ではナマズなどの外来種がIBAの85%におよぶ場所で鳥の個体数への大きな脅威となっており、さらに、IBAの54%で持続不能な開発(ペットとしての鳥の商取引のための狩猟や密漁を含む)が行われています。

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(C)Kirkconnell

世界で最小の鳥マメハチドリはキューバにのみ生息しています。

 

グアドループで初めてのIBAカタログが完成  (7月22日)

AMAZONA(カリブ地域の鳥類保護協会)がカリブ海地方で最初の同国の言葉によるIBAデータブックを発行しました。‘グアドループの鳥類保護のための重要地域’という名称のこのデータブックは保護の国際的な優先順位を決めるために必要な同地域の鳥、生息地、生物多様性に関する入手可能なあらゆる知識を集めたグアドループの生物学者とバーダーの協力が実を結んだ結果です。

フランスの海外県の一つであるグアドループは北はモンセーラ、アンティグアとバルビューダ、南はドミニカの間にある小アンティル諸島に属する島です。505平方キロメートル(海洋地域を含む)をカバーする9つのIBA(鳥を指標とする重要自然環境)が設定されており、これはグアドループの土地のおよそ19%に相当します。しかしこれらIBAのほとんどは何らの公式な保護が行われていません。

「IBAが確実にそれ相当の保護を受けるための法的枠組みを作る必要があります。」とデータブックの著者の一人であるアラン・マサリンは言いました。これらIBAの保全は1976年に制定された自然保護法や生物多様性条約、ラムサール条約などの国際的な条約に対するフランス政府の約束であり責任でもあります。これらの国際条約は欧州連合の鳥類および生息地に関する指令がフランスの海外県には今のところ及ばないことから特に重要です。

グアドループのIBAには絶滅危惧U類のキバシウロコツグミや準絶滅危惧種で固有種のグアドループキツツキや17種の地域限定種など23の重要な種のかなりの数の個体群が生息しています。これらの種は都市や農地の拡大に伴う密漁、外来種の侵入、環境破壊などにより危機にあります。狩猟は1953年に法制化されましたが未だに規制が及ばない状態です。「IBAは‘自然保護区’とか‘国立公園’などの法律による指定が行われない場所でも、ハンターに鳥のために生息地を守ることの意味を示す上で大切な手段です。」とIBAデータブックの主筆のアンソニー・レベスクは言いました。狩猟はキバシウロコツグミ、ハシグロリュウキュウガモ、シロガシラバト(和名未定につき仮称)、カリブオオバンなどにとって特に重要な問題で、これらの鳥が長期的にグアドループに生息するためにはその保護が法的に厳しく行われねばなりません。

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(C)Anthony Levesque

キバシウロコツグミは小アンティル諸島のうちの4島にしか生息していませんが、グアドループでは狩猟鳥なのです。