お問い合わせENGLISH

お知らせ

  • バックナンバー

 

   

■BirdLife International News

バードライフ・インターナショナルのホームページに掲載されたニュースを定期的に紹介しています。

 

ケニヤのIBAへのバイオ燃料の脅威は今も続いている (8月11日)

ケニヤの国立環境管理局(NEMA)はダカッチャ森林IBAでの5万ヘクタールのバイオ燃料農場のライセンスを不認可としました。しかし、当局は申請人に対して‘要望された5万ヘクタール全体へのEIA(環境への影響評価)ライセンス発行に先立って、森林の持続性を証明するために計画を手直しし試験的なレベルにスケールダウンすること’を助言しました。「このことは5万ヘクタールの森林全体に対するバイオ燃料農場への転換がまだ考慮中であることを示しています。」とネーチャー・ケニヤ(ケニヤのパートナー)の常務理事のポール・マティクは述べました。

公式の保全が行われていないダカッチャIBAにはウロコタヒバリ(絶滅危惧TB類)の大きな個体群が生息し、また、キバラクロハタオリ(絶滅危惧TB類)の生息地として世界で知られている2ヶ所のうちの1ヶ所です。ダカッチャは生物多様性の面でもホットスポットで、森林周辺の地域社会は生計や文化的慣習をここに依存しています。

ケニヤ・ジャトロファ・エネルギー会社(イタリアのヌオーボ・イニツィアティブ・インデゥストリアリ社の子会社)は5万ヘクタールの森林をナンヨウアブラスギの栽培に転換するための適地と判定しました。ナンヨウアブラスギはバイオディーゼル燃料の生産に使われる植物ですが、ほとんど環境への影響テストが行われておらず、環境を破壊する可能性があります。指定された地域にはダカッチャ森林IBAが開発計画地の中に含まれており同IBAへの脅威となります。

→詳しくはこちら(本部HP)

(C)Tonrulkens / Flickr

ナンヨウアブラスギはバイオディーゼル燃料の生産に使われていますが、ほとんど検査が行われておらず、環境を破棄する可能性があります。

 

英国の海外領土での野生生物保護  (8月6日)

今週ブラジルで行われたユネスコの会議で、英国政府は太平洋のヘンダーソン島が世界遺産に挙げられている理由である素晴らしい自然が、もしネズミがこの島固有の海鳥を殺し、その卵を食べ続けるのを見過ごすなら危うくなるという警告を受けました。
ナンヨウネズミが居続けることだけでなく、600年以上にわたるポリネシア人の居住がこの島に環境上の痕跡を残していますが、この島は太平洋でも最も優れた生態学的に無傷な造礁サンゴの島なのです。このことが理由で島は1988年に世界遺産の指定を受けました。4種の陸鳥が生息し、それらは全て固有種で、中でも特筆すべきは飛べない鳥ヘンダーソンクイナ(絶滅危惧U類)です。海鳥は広範囲に分布する熱帯の種と分布が太平洋に限られるシロハラミズナギドリ類の種で構成されています。これらの中で、ヘンダーソンミズナギドリ(和名未定につき仮称:絶滅危惧TB類)はこの島だけが繁殖地として知られています。

しかし、フィールドワークによりネズミがミズナギドリ類のヒナを食い荒らしていることが明らかになりました。ミズナギドリのためになり、広く生態系を復元するために、ネズミの根絶が現在積極的に計画されています。もし成功すればこれは英国領土で行われた最大のネズミ駆除になります。別の英国の海外領土であるヘンダーソン島、ガフ島、インアクセシブル島も地球上他では生息していない8種の鳥を支えています。これらの鳥も外来のげっ歯類により絶滅に追いやられつつあるのです。

この状況を評してRSPB(王立鳥類保護協会: 英国のパートナー)の国際部長ティム・ストウは「世界自然遺産は全部で180ヵ所しかなく、英国が責任を持つ場所は僅か5ヶ所です。英国がサイトと種を自ら保護するという義務を果たすことが出来ないというのは非常に困ったことです。 私たちは英国政府に絶滅の恐れのある英国海外領土に生息する33種の鳥の未来を確かなものにするための行動を取るよう強く促しています。」

「ヘンダーソン島からのネズミの除去は今やるべき最も緊急な保護活動の一つです。その費用は僅か170万ポンドで、RSPBは既にメンバーなどからその半分以上を集めました。詳細な計画は出来上がっており、専門家も活動の準備が出来ています。しかし残念なことに時間が無くなりつつあります。もし今後2ヶ月の間に不足の資金が集まらないと、ネズミの駆除は2011年まで行われず、その結果は25,000羽のヒナの残酷な死と種の絶滅危機の一層の拡大です。」とストウは結論として述べました。

→詳しくはこちら(本部HP)

(C)Michael Brooke

ヘンダーソン島からのネズミの除去は今やるべき最も緊急な保護活動の一つですが残念ながら時間切れになりそうです。

 

バードライフの報告書が今までより持続可能な未来への道を指し示しています

 (8月2日)

‘持続のためのパートナー: バードライフは人々と地球に何を行っているか’というタイトルの新しい報告書が、生物多様性の保全と持続可能な開発を結びつけるバードライフが行っている世界中での活動を明らかにしています。

国際社会はもし私たちが生物多様性や生態系サービスなどを優先するなら、貧困を減らし、健康、福祉、気候変動への反発力を改善するなどの目標達成の可能性が一層高くなるというコンセンサスが出来上がりつつあります。

‘持続のためのパートナー’はバードライフが持続可能な開発のための環境条件設定のために地元共同体、政府、国際機関や公共および民間部門と共同で行ってきた地域、国、国際的な活動の記録を記述しています。

2010年までに生物多様性の喪失率を大きく減らすという目標は既に失敗に終わり、2015年までに貧困を減らすという世界の目標の大部分も達成されそうにありません。 また、人類の幸福に対する避けがたい影響をもたらす一層重大な生物多様性の喪失も、その根源的な原因に私たちが取り組まない限り、益々拡大しそうです。

‘持続のためのパートナー’は努力目標を掲げ、簡単な解決策は無いことを承知の上で、まだ生物多様性に富んだ世界で安全で満ち足りた生活を送ることが可能であることを示すバードライフとそのパートナーによる26のケーススタディを提案しています。

→詳しくはこちら(本部HP)

(C)M Fowlie/BirdLife

まだ生物多様性に富んだ世界で安全で満ち足りた生活を送ることは可能です。